[初心者]基本的な構え[キックボクシング]

今回のテーマは基本的な構え方です。
攻撃する時、防御する時、動く時、基本的には構えた体勢から入ります。
例えば、構えた体勢から、パンチを打つ、蹴りを蹴る、防御する、移動します。
パンチを打った後も相手が反撃してきたら防御する必要があるため、素早く元の体勢、つまり構えの体勢に戻る必要があります。
ボールペンで例えると、カチッという音がしていつでも書ける状態にする感覚です。
いつでも攻撃出来る、防御出来る、移動出来る、その基本となる構えを紹介します。
構えを紹介する時に足の角度や前後の重心を変更する時のメリット・デメリットもなるべく紹介しています。
キックボクシングを習い始めた、もしくは習おうと思っている方は自分に合う構えを見つける第一歩に繋がれば幸いです。

では、本題に入ります。
まず鏡を正面から見て真っ直ぐ立ちます。
足は骨盤の幅から肩幅程度に広げ軸は中心で立ちます。
足幅を広くしない構えのメリットは防御面です。
足幅は広くない方が相手の蹴りをカットしたり、相手が入ってきた場合に前蹴りや膝蹴り等で対応しやすいです。
デメリットは足幅を適度に広げる場合に比べパンチが打ちにくくなります。
例えばボクサーの構えはキックボクシングに比べると足幅を少し広くとります。
そのため足幅を適度に広げる構えのメリットはパンチの打ちやすさです。
デメリットは防御面で蹴りのカットが難しくなることです。
足幅が狭い時の防御のやりやすさと、足幅が広い時の防御のやりにくさは自分でやってみると分かりやすいです。
試しに一緒にやってみましょう。
足幅を骨盤程度に広げて左足や右足を上げてみましょう。
左・右・左・右
この動きの感じと足幅を広げて
左・右・左・右
この感覚を比べてみてください。
おそらく狭い方が足を上げやすいと思います。
蹴りはフットワークでかわしてパンチを打ちたい、そのため適度に足幅を広げる。
馴れてきたらそういう選択をしても良いのですが、まずは基本的には骨盤や肩幅ぐらいを目安に足幅を決めることをお勧めします。

足幅と正面から見て軸が中心であることを確認したら、
右足を後ろに引きます。
右利きの人は右足、左利きの人は左足を後ろに引きます。
前の足と後ろの足の角度は、ゼロ度、45度、90度としたら30度付近を目安にしてください。
90度に近づけば近づくほど正面から見た時の面積が大きくなり、正面の攻撃を受けやすくなります。
例えば前蹴りで腹部を狙われたりします。
反対にゼロ度にしてしまうと横からの攻撃に弱いのと、パンチを打ちにくくなります。
そのため、まずは30度ぐらいで様子を見てください。

足の配置が決まったら次は角度です。
前に置いた足は相手に対して真っ直ぐにします。
内側に向けると外側の蹴りのカットが遅れます。
内側に向けた足を外側に向けてカットする、真っ直ぐに向けた足を外側に向けてカットする。
内側に向けた角度だけ外側に向けるのに時間がかかります。
反対に外側に向けると内側の蹴りに反応しにくくなります。
そのため左右どちらの蹴りにも反応出来るよう相手に対して真っ直ぐにします。
後ろの方に置いた足は45度付近を目安にしてください。
相手に対して真っ直ぐ向けるメリットはステップインしやすくなります。
デメリットは横に回りにくくなります。
反対に横に向けると、横に回りやすくステップインしにくくなります。
横にかわす、素早くステップインする。どちらにも対応出来るよう45度付近から様子を見てください。

足が決まったら、次は腰です。
腰は真っ直ぐをイメージしてください。
腰が反ってしまうと、腰痛の原因になったり、力が抜けやすくなります。
首相撲の時も上から力をかけられると潰されやすくなります。
例えば曲がった棒に上から力をかけるのと、真っ直ぐな棒に上から力を加える。
どちらが強いか想像してみてください。
無意識のうちに腰が反ってしまう方は意識して真っ直ぐになるよう調整します。
骨盤を動かすこの運動を繰り返し行って意識して動かすと次第に上手く動かせるようになります。
無意識で腰が反ってしまう方は意識して調整することをお勧めします。
無意識で腰が反ってるか確認する方法は仰向けに寝て腰の隙間が大きいか指を入れて確認してみてください。
もしくは腕立ての開始姿勢をとって横から腰の反りを確認してみてください。
仰向けに寝て腰の隙間が大きい、もしくは腕立ての開始姿勢を横からの見たら腰が反っている方は、この動きを繰り返し練習すると調整する感覚を掴みやすいです。
思ったように動かす感覚を掴みにくい方はこの状態を保つやり方も試してみてください。
仰向けに寝て、腰を反らさず、お腹の力を意識する。
腰が反りやすい方は試してみてください。

足、腰と決まったら最後は上半身です。
上半身は45度付近を目安に角度をつけて、顎を引いて、ガードを上げます。
正面を向きすぎると、相手から見て面積が増えるので攻撃を受けやすくなります。
反対に角度をつけすぎると面積は少なくなるのですがパンチを打ちにくくなります。
特にこの角度から左フックはかなり打ちにくいです。
左フックを打つさい一旦大きくカラダを動かす動作が入りやすいです。
そのため45度付近から様子を見て角度を微調整していくことをお勧めします。
ガードはやや高めを意識して目線付近まで上げます。
低いとボディを守りやすいのですが肘打ちを狙われる可能性があるため高めに上げてください。

ガードを上げるときの注意点は肩を力んで上げないことです。
腕を上げるとどうしても肩を力んで上げやすいです。
力が入って力んで肩が上がってしまうと、野球、バスケ、テニス等どのスポーツでも悪影響を及ぼします。
例えば力んで肩が上がってしまうとバスケのドリブルもシュートも上手くいきません。
力んで肩が上がってしまうと上手くパンチを打てなくなるので注意してください。
無意識で力んで肩が上がってしまう場合は、意識して下げる。
腰の時と同じように意識して動かしてみてください。
肩を外転・内転・挙上・下制と繰り返し動かすと上手く動かせるようになるのでお勧めです。
馴れてくると顎を守るために力まず肩を上げて顎を隠すように動かしたり出来るようになると思います。
脇の閉め具合に関してはボクサーほど脇を閉める意識はないのですが脇を閉めるよう意識することから始めてください。
肘・膝等の打ちやすさを考慮して後々少し開くようにする人もいます。
脇を閉じれている状態から少し開くよう修正する。
そのパターンの方が脇が少し開いた状態から閉じるように修正するより苦労しにくい印象があります。
そのため、まずは脇は閉じることから始めてみてください。
顎を引く時の注意点は目線やガードを下げないことです。
顎を引いて、目線が下がり、ガードも下がる。
このケースに注意してください。

足・腰・上半身と決まったら最後は前後の重心です。
前後の重心はまず中央から始めてください。
重心を前に置くメリットは攻撃面でパンチが打ちやすくなります。
デメリットは防御面で蹴りのカットがしにくくなります。
反対に重心を後ろに置くメリットは防御面で蹴りのカットがしやすい等があります。
デメリットは攻撃面です。
デメリットは攻撃面なのですが、蹴りをカットしたあとにすぐ反撃する。
相手が入ってきたら前蹴り・膝蹴りで対応したり上手く攻撃も出来るので採用している人も多いです。
自分がどのようにしたいかよく考え前後の重心を決めてください。

では最後にまとめます。
足幅は骨盤から肩幅ぐらいにする。
右利きの人は右足を左利きの人は左足を後ろに引く。
後ろに引く足の角度の目安は30度。
前の足は相手に対して真っ直ぐにする。
後ろの足は45度が目安。
無意識に腰が反る人は意識して調整する。
ガードを上げる時は肩の力みに注意する。
最初は脇を閉じることから始めてみる。
前後の重心は中央から始めてみる。
これらを意識して構えてみてください。
足や上半身の角度、前後の重心を変えるときはメリット・デメリットを考慮して調整してみてください。
自分はどうしたいか、どのように動きたいか考える時間を作ってみてください。
そこで明確に答えが出たら後はそこに向かって練習を積み重ねることが出来ます。
今回の動画がキックボクシングを習い始めた、もしくは習おうと思っている方が自分にあった構えを見つける第一歩につながれば幸いです。
過去に他にも習い初めて間もない方や習い始めようと思った方向けに動画を作ってます。
説明文にリンクを貼っておくので興味がある方は視聴してみてください。
それでは今回の動画はこの辺で終わります。また次も会いましょうありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です