[初心者]基本的な右アッパー(パンチ)の打ち方[キックボクシング]

今回のテーマは右アッパーです。
右利きの人が左足を前に構える一般的な構えから打つ右アッパーを紹介しています。
攻撃距離は踏み込んで打つ距離です。
踏み込まず、その場で打つ右アッパーの距離は接近戦になり相手から攻撃される可能性も高く危険です。
例えば膝蹴り等を狙われます。
そのため、踏み込んで打つ方法を紹介します。


ここで注意して欲しいことは踏み込んで打っても右アッパーは危険です。
理由はストレート系のパンチは構えの状態から最短距離で相手に攻撃し隙も少ないです。
しかし、アッパーはフォームによりますが大なり小なりガードが開く瞬間があります。
その瞬間を狙って攻撃されると危険です。
それでも正面からストレート系の攻撃だけだと相手も防御が容易になるので、攻撃に変化を加えるアッパーを打つことも必要になります。
例えば野球でも同じ球種だけだとバッターに打たれてしまうので、球種、コース、速度を変えますよね。
パンチも同様のイメージで、真っ直ぐ、横から、下からと変化を加えます。
アッパーは相手の攻撃を避けて打つ、ショートで打つ、など状況によって様々な打ち方をします。
そのための第一歩に繋がる踏み込んで打つ方法を紹介します。

では、動作の流れから紹介します。
動作は構えの体勢から、踏み込んで、攻撃、体を戻す、危険距離から脱出、構えの体勢を維持する流れです。
過去に紹介した右ストレートと似てます。
大まかな動作、左手・左足を固定し右手・右足を回す部分も似てます。
違う部分は腕の軌道・手首を回す方向などです。
それでは動作を5つに分けて説明します。
難しいと思ったら1,2,3,4,5と1つずつやってみてください。
1つずつ練習を積み重ねると確実に出来るようになります。
では1から言います
1、左足を踏み込む
2、右足を踏み込む
3、攻撃し体を戻す
4、右足を下げる
5、左足を下げる
このように動かしてください。
踏み込む、攻撃して体を戻す、下がる、というように3つに分けても問題ありません。
攻撃する、体を戻す。ここは分けないでください。
ここを分けて、攻撃する、体を戻す、という練習をすると素早く体を戻しにくいです。

では順番に補足します。
1、左足を踏み込む
この動作は体勢を崩さない範囲の歩幅にしてください。
歩幅を大きくするメリットは威力と距離です。
デメリットは動作が大きくなるのとバランスを崩しやすくなることです。
崩れた体勢からは強い攻撃が打ちにくい、崩れた体勢の時に攻撃をもらうと倒れやすい、もしくはさらに体勢を崩され追撃される可能性もあります。
そのため体勢を崩さない範囲で左足を踏み込んでください。
2、右足を踏み込む
これは左足と同じ歩幅にしてください。
歩幅が変わると構えが変わり相手の動きに対する反応が遅れます。
例えば左右の歩幅が違い構えが広くなる。
その時に、相手が移動し自分も移動する。
そういう場合、歩幅がバラバラだと素早く移動出来ません。
また、さらに移動した場合、そこでも歩幅が違いさらに構えが広くなる。
その時にローキックを蹴られると対応出来ません。
このような状況に陥る可能性があります。
必ず同じ歩幅にしましょう。
3、攻撃し体を戻す
攻撃し体を戻す動作はセットにしてください。
この動作を分けるイメージにすると攻撃後の隙が大きくなる印象があります。
構えの体勢で、膝蹴り等の打ちやすさを考慮し脇を少し開き気味にしている方はアッパーを打つのが難しくなります。
脇は閉じる方が打ちやすいです。
蹴り等を考慮し脇の閉じ具合を調整してください。
この点は過去の構えの動画でも触れてませんでしたね。
話を元に戻すと攻撃動作は肘を90度目安にして下から突き刺すようなイメージです。
肘の角度が90度より狭いと距離が近すぎてあたりません。
90度より広すぎると下からの軌道というより直線の軌道に近くなります。
ストレート系の直線攻撃に変化を加える目的でアッパーを打つ場合、肘の角度は広げすぎないよう注意してください。
当てるポイントは中指と人差し指の拳頭です。
ストレートやフックは拳を内側に回すと、そこを当てやすいのですがアッパーは外側に回します。
つまり、アッパーはいつもと逆に回します。
そのため過去の動画、拳の握り方で小指を意識しすぎると中指と人差し指の拳頭で上手く当てれない話をしましたが、アッパーの場合は小指を意識すると当てやすいです。
これは外側に拳を回すため、小指を意識すると、結果的に中指の拳頭があたるという状況です。
このイメージは人によって個人差が大きいので中指の拳頭を上手く当てれるよう握る指を変えてみてください。
僕の場合、ストレートやフックは人差し指、アッパーは小指を意識すると中指の拳頭に上手く当てれるようになりました。
力を入れるタイミングは当たる瞬間が理想です。
これは、どの打撃にも共通しています。
アッパーの場合は肘を曲げて下から攻撃するので、上腕二頭筋に過剰に力を入れてしまう可能性があります。
そこに過剰に力を入れてしまうとガチガチに腕が固まりスムーズに攻撃出来なくなります。
ミットを打った時、狙った所に攻撃が打てず、それてしまう。
そういう時は腕に過剰に力が入りスムーズに動かせてない状況が考えられます。
思いっきり打ち込みたい気持ちを抑えて、力を抜いて打つ、制御出来ることを確認して、もう少し強く打つ、確認する、もう少し強く打つ。
これを繰り返して威力があり、制御出来る所を見つける方法がお勧めです。
腕に力が入りすぎてしまうと肘を後ろに引いてしまう可能性があります。
ウエイトトレーニングでいうローイングの動きです。
この動作だと攻撃が遅くなる、モーションが大きくなるので注意してください。
冒頭で右ストレートの動作に似ている、と言ったように、腕を引いて下から攻撃というより、下から前に突き刺すイメージです。
体の動きは左手・左足を固定し、右手・右足を動かします。
左手・左足を上手く固定出来ないと体が流れて次の動作が遅れるので注意してください。
左足は少し内側を向けると固定しやすいのですが、次の動作が蹴りの防御・蹴りの攻撃、状況によって上手く対応出来るのは真っ直ぐです。
まずは左足を真っ直ぐ向けた状態から練習することをお勧めします。
腰の回し具合は状況によって変えますが正面を向く程度を目安にしてください。
右アッパーを当てることが目的の場合はしっかり打ち抜くために回す意識で問題ありません。
コンビネーションの途中で右アッパーを打ち、最後に別の攻撃をあてる場合は、その攻撃を打つための回し具合で問題ありません。
このように体を動かし攻撃してください。
そして攻撃後は速やかに体を戻してください。
この時、素早く元の体勢に戻れない時は左手・左足の固定が上手く出来てない場合が多いです。
しっかり右手を振り切る意識が強く体が流れてしまう状況です。
こうなると元の体勢に戻るのが遅れ、相手に反撃された場合対応が遅れてしまいます。
鏡を見ながら動作を確認してください。
元の体勢に戻った後は距離が近く危険なので、右足、左足と下がって構えの体勢を維持しましょう。
攻撃が当たった場合は距離をとらず追撃しましょう。
どうしようか迷った場合は危険な距離に居続けないようにしましょう。

では、最後に動作をまとめます。
左足を踏み込む
右足を踏み込む
左手・左足を固定し右足・腰・腕を連動し動かす
肘の角度は90度目安で下からの突き刺すイメージで攻撃する
小指を内側に巻き込む意識で動かすと中指の拳頭が当たりやすい
攻撃後は素早く体を戻す
戻した後は距離をとる

これらの動作を少しずつ練習してください。
過去に構えや他の攻撃を紹介してますが、なるべく攻撃後の防御面を考慮しています。
攻撃面を考慮したら、もう少し違う内容になります。
攻撃的な打ち方が必要な場合もありますが、まずは防御面を考慮した練習を積み重ねることをお勧めします。
過去の動画は説明文にリンクを貼ってます興味がある方は視聴してみてください。
それでは今回の動画は終わります、今回の動画が近い距離で打ったり、相手の攻撃を避けて死角から打ったりするアッパーを身に付けるための第一歩に繋がれば幸いです。
様々なアッパーを打つための最初の第一歩ですが繰り返し練習してみてください。
それでは次の動画で会いましょう、ありがとうございました

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